グリップを2種類、10球ずつ打ち比べてみる。同じ50ヤードを3つの打ち方で試して、どれが一番寄るかを数えてみる。ボールを変えて、本当に飛距離が変わるのか確かめてみる。あなたはそういうゴルファーです。人の言うことを鵜呑みにも否定もせず、自分で試して結果を見てから決める。
だから、あなたの引き出しに入っているものには全部「試した」という裏書きがあります。誰かの理論をそのまま持ってきたのではなく、自分の手で比べて、残ったものだけが入っている。他人には効いてもあなたには効かなかったものは、ちゃんと捨ててある。これは知識とは別の資産です。
スマホのメモにも、練習場のノートにも、結果が少しずつ溜まっているはずです。そのデータの束が、あなたにとっての正解です。
コースでの傾向と強み
コースでのあなたは、根拠を持って番手を選べる人です。ただしその根拠は理論ではなく、実測です。「このクラブは自分の場合いつも5ヤード足りない」「このライからは10球中7球ショートした」。過去に自分で数えた結果が手元にあるから、他人の平均値ではなく自分の数字で判断できます。初めてのコースでも大崩れしにくいのは、そのためです。
もうひとつの強みが、うまくいかなかった日の使い方です。あなたにとってミスは失敗ではなく、データが1つ増えた出来事。「あの場面でこの選択は寄らなかった」と分かれば、それは次に使える情報になります。ラウンドのたびに手元の材料が増えていくので、続けるほど判断の精度が上がっていく。この積み重ねは、5年後のあなたを支える資産になります。
