朝イチのティーショットを、素振りもそこそこに打つ。それが真っすぐ飛ぶ。あなたのゴルフには、そういう「神様に愛されているとしか思えない日」が年に何回かあります。ノリと勘と度胸で攻め、本番のプレッシャーをむしろ楽しめる。この資質は、練習場に何万球積んでも手に入らないものです。

ハマったときの爆発力は16タイプ最強。しかも周りを巻き込む明るさがあるので、あなたがいる組はだいたい盛り上がります。同伴者の記憶に残るのは、いつもあなたの「あの一打」でしょう。私は、その明るさもゴルフの才能のひとつだと思っています。

ただ、本人だけが知っています。あの日の自分が何をしていたのか、実はよく覚えていないことを。聞かれても「いや、普通に打っただけ」としか答えられない。天性のギャンブラーの伸びしろは、才能ではなく記憶のほうにあります。