コースを一枚の設計図のように読み、攻めどころを理論で見極め、本番でその通りに実行する。この3つが揃っている人は、正直、プロの世界でもそう多くありません。同伴者から「なんでそんなに落ち着いてるの」と言われることが多いはずですが、落ち着いて見えるのは当然です。あなたは1番ホールのティーに立つ前に、もう18ホール分の戦い方を頭の中で終えているのですから。

データと根拠を持って攻める姿勢は、スコアメイクが得意な人に共通するものです。攻めのゴルフと聞くと無鉄砲を連想しがちですが、あなたの攻めは違う。期待値の高いところにだけ張る、設計された攻めです。

ただ、設計が完璧な人ほど気づきにくい盲点がひとつあります。攻め急ぎ、そして撤退の遅れ。プランが良すぎるがゆえの落とし穴です。

コースでの傾向と強み

ティーグラウンドに立った時点で、3打先までの絵が見えている。それがあなたの標準装備です。ヤーデージ、風、ピン位置、自分の持ち球を材料に、どこで攻めてどこで刻むかを理屈で決められる。そして本番型の強みは、その計画をプレッシャーの中で淡々と実行しきる胆力です。勝負どころでルーティンが崩れない、手が縮まない。むしろ緊張する場面ほど、頭が冴えてくる感覚があるのではないでしょうか。だからバーディーチャンスの「作り方」が上手く、攻めたホールの成功率が高い。同組の誰かが崩れていく横で、あなただけ淡々とパーを並べている。コンペの結果表であなたの名前が上のほうにあるのは、飛距離でも小技でもなく、この設計と実行の合わせ技がもたらした成果です。