週末に練習場へ行ってはみたものの、何をすればいいかわからず、とりあえずドライバーを打っているうちに1カゴ終わっていた。そんな経験はないでしょうか。ゴルフ初心者の時期は、練習方法を教えてくれる人が身近にいないと、「球を打つこと」自体が目的になりがちです。
練習は、量の前にまず組み立て方で差がつきます。同じ100球でも、目的を決めて打つ100球と、なんとなく打つ100球では、身につくものが変わってきます。しかも組み立て方そのものは、技術がなくても今日から変えられる部分です。
この記事では、ゴルフを始めたばかりの方に向けて、練習を組み立てるときの考え方、1回1時間のモデルメニュー、コースデビューが見えてきたときの準備までを順番に紹介します。
結論:短いクラブから、目的を1つ決めて打つ
先に結論をまとめます。初心者の練習は、次の3つを軸に組み立てるのがおすすめです。
- 練習の中心は短めのクラブに置く: ウェッジや7番アイアンで「クラブの真ん中に当てる」感覚を作ることを最優先にする
- 1球ごとに目的を1つに絞る: 「当てる」「方向」「距離」のどれか1つだけを課題にして打つ
- ドライバーは仕上げに少しだけ: 気持ちよく振る時間は残しつつ、練習の主役にはしない
「ドライバーが打てないから練習する」のではなく、「短いクラブで当たるようになったからドライバーも当たる」という順番で考えると、練習全体が整理されます。
なぜ「なんとなく打つ」練習では上達しにくいのか
なんとなく打つ練習の一番の問題は、1球ごとの結果から学べることが少なくなる点です。目的を決めずに打つと、ナイスショットが出ても「なぜ当たったのか」がわからず、ミスが出ても「何を直すべきか」がわかりません。結果として、球数のわりに手応えが残らない練習になってしまいます。
もうひとつの問題は、疲れた状態で難しいクラブを振り続けてしまうことです。ドライバーは長くて当てるのが難しいクラブなので、フォームが固まっていない時期に連続で打つと、当てたい一心で手先の動きが増え、崩れたスイングを反復してしまいがちです。
逆に言えば、「短いクラブで」「目的を1つ決めて」「疲れる前にやめる」という枠を作るだけで、同じ練習時間の中身は大きく変わります。上手い人の練習が静かに見えるのは、球数ではなく1球の情報量で練習しているからです。

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初心者の練習メニューの組み立て方
具体的には、1回の練習を「当てる→整える→振る」の3段階で組み立てます。
前半:ウェッジで「当てる」感覚を作る
最初はウェッジ(サンドウェッジやピッチングウェッジ)で、小さな振り幅から始めます。腰から腰までの振り幅で、クラブの真ん中にコツンと当てることだけを目的にしてください。距離も方向も気にしなくて構いません。小さいスイングで当たらない動きは、大きいスイングでは絶対に当たらないので、ここが練習全体の土台になります。
中盤:7番アイアンで「繰り返せる」スイングを作る
当たる感覚が出てきたら、7番アイアンなど中間のクラブに持ち替えます。ここでの目的は飛距離ではなく、同じくらいの高さ・同じくらいの距離の球を続けて打つことです。10球中何球「いつもの球」が出たかを数えると、練習がゲームになり、集中も続きます。
終盤:ドライバーは本数を決めて仕上げに
ドライバーは最後に10〜20球ほど、本数を決めて打ちます。ここまでの練習で作った「当てる感覚」のまま、力まずに振ることが目的です。当たらなくなってきたら、ウェッジに戻って感覚を取り戻してから終わると、良いイメージで練習を締めくくれます。
1回1時間のモデルメニュー例
上の組み立てを、練習場での1時間に当てはめると次のようになります。
- 最初の10分: ストレッチと素振り。ウェッジの小さい振り幅から体を慣らす
- 20分: ウェッジで小さいスイング。当てることだけに集中する
- 20分: 7番アイアンで「同じ球」を続けて打つ練習
- 最後の10分: ドライバーを本数を決めて打ち、ウェッジ数球で締める
大切なのは、この配分を毎回きっちり守ることではなく、「今日は何を持ち帰るか」を決めてから打席に入ることです。調子が悪い日は、ウェッジだけで終わる日があっても構いません。
コースデビューが見えてきたら準備すること
練習場である程度当たるようになったら、コースを想定した準備も少しずつ始めましょう。練習場との一番の違いは、コースでは毎回状況が変わり、同じクラブを連続で打てないことです。練習の終盤に「ドライバー→アイアン→ウェッジ」と1球ずつクラブを替えて打つ「1球交代」の練習を入れると、コースの感覚に近づきます。
また、初ラウンドは技術以外の不安も大きいものです。当日の流れをイメージできるよう、ラウンド1周にかかる時間の目安や、ラウンド当日に必要な持ち物を事前に確認しておくと、余計な心配を減らして練習の成果に集中できます。

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よくある質問
練習は週に何回くらい行けばいいですか?
回数よりも間隔と中身が大切です。月に1回まとめて打つより、週1回でも目的を決めた練習を続けるほうが感覚が残りやすくなります。練習場に行けない週は、自宅での素振りやグリップの確認だけでも、体の感覚を保つ助けになります。
家でできる練習はありますか?
素振りとパター練習が代表的です。素振りは鏡の前でゆっくり行い、構えとトップの形を確認するだけでも意味があります。パターマットがあれば、毎日数分の練習でコースでの安心感が変わります。どちらも球の結果に惑わされずフォームに集中できるのが利点です。
レッスンを受けたほうがいいですか?
独学でも上達は可能ですが、最初にグリップと構えだけでもレッスンで確認してもらうと、遠回りを減らせます。基本の型は一度崩れた癖がつくと直すのに時間がかかるため、始めたばかりの時期こそ専門家に見てもらう価値が大きいと言えます。
1回の練習で何球打てばいいですか?
球数は目的次第ですが、初心者のうちは50〜100球程度を丁寧に打つほうが、疲れた状態で数を重ねるより効果的です。集中が切れてきたと感じたら、残り球数があっても小さいスイングに戻すか、思い切って切り上げる判断も練習のうちです。
まとめ
- 初心者の練習は「短いクラブから、目的を1つ決めて打つ」が基本
- 1回の練習は「当てる→整える→振る」の3段階で組み立てる
- ドライバーは仕上げに本数を決めて打ち、主役にしない
- コースが見えてきたら1球交代の練習と当日の準備を加える
練習の組み立て方には、その人の性格も表れます。コツコツ型か、気分で振りたい型か。Golf Profiler(無料・約5分)で自分のタイプを知っておくと、自分に合った練習の続け方が見つけやすくなります。まずは次の練習で、最初の1球の目的を決めることから始めてみてください。